東京干潟&蟹の惑星ブログ

多摩川河口干潟を舞台にした連作ドキュメンタリー映画「東京干潟」と「蟹の惑星」の情報をお伝えします。

【動画】都会のゴミは干潟に流れつく


都会のゴミは干潟に流れつく(ドキュメンタリ―映画「東京干潟」&蟹の惑星」PRESENTS)

 

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多摩川河口の干潟は東京の最下流です。

 

ここには都会の人々の生活から排出された様々なゴミが流れつきます。

 

干潟に来て一番最初に目にとまったのは、岸辺やアシ原に散らばる無数のゴミでした。

 

干潟のゴミ清掃を行うボランティアの人が言っていました。

 

「ここはまるでゴミ捨て場ですよ。でもここに残っているのはほんの一部で、この何倍ものゴミが海に流れていくんです」

 

今、世界中でプラスチックゴミによる海洋汚染が深刻な問題になっています。

 

干潟は海に流れるゴミを少しだけ食い止めてくれています。

 

ゴミにまみれた干潟を見ると、干潟に申し訳ない気持ちになってきます。

 

干潟で様々な生き物を見ていると、彼らは自分の住む環境に貢献しながら生きているのがわかります。

 

例えばカニやゴカイは地中の有機物を食べ、シジミは水中に漂う有機物を食べ、いずれも水質の改善に役立っています。

 

干潟に広がるアシ原も、水中のリンや窒素を吸い取り、水をきれいにしてくれます。

 

みんな自然の環境に生かされながらも、環境に役立つ働きをしているのです。

 

なのになぜ人間だけが環境を壊しながら生きているのでしょう。

 

人間って何の為に地球にいるのでしょうか。

 

干潟を見ていると、いろいろなことを考えてしまいます。

 

村上浩康(製作・監督)